単元株の取引に移行してから、どうにも利益が伸びない。少額ながらコツコツ続けてきたが、思うような成果が得られず、壁にぶつかっている気がした。突破口を探すために図書館へ向かった。借りてきたのは3冊の投資本。その中で特に印象に残ったのが杉原杏璃さんの『お金に働いてもらう! ほったらかし投資』(ポプラ社)だった。
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『トイレ休憩で株~』は空売り推奨の内容で投資スタンスに合わない
杉原杏璃さんの本を説明する前に、他の2冊の感想を述べておこう。まずは『トイレ休憩で株してたら月収50万円になった件』(林僚著)。勤務中の隙間時間にトレードという点はひっかかるが、そこで成果を出したという内容。柱が空売り(信用取引)なので、僕の投資スタンスとは相いれなかった。いま参考にしている弐億貯男さんは、一度も空売りをせずに億り人になった。その考えに共感しており、現時点でこの本は方向性が違うと感じた。
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『シニアが無理なく~』は配当重視、少ない軍資金では現実性が乏しい
もう1冊は『シニアが無理なく儲ける株投資の本』(川島睦保著)。配当重視の考え方が中心。2,400万円を貯めて高配当株に分散投資せよという内容だ。理想的ではあるが、現実にはその元手がない。配当生活に憧れはあるものの、軍資金が少ない段階では現実性に乏しいと感じた。
杉原杏璃さんは相変わらず魅力的、インデックスファンドを推奨
そして最後が杉原杏璃さんの『お金に働いてもらう! ほったらかし投資』である。杉原さんにはグラビアアイドルとしての全盛期にお世話になったので(何の!?)、彼女の著作というだけで読みたくなった。Youtubeで投資について語っている姿は見ていて、40代になったが相変わらず魅力的。さらに自身のチャンネルを立ち上げていることを知った。さて、その内容だが、積立NISAやiDeCoなど幅広く網羅しており、結論としてはインデックスファンドの積立を推奨している。既にコツコツと積み立ては続けているので、そこに新しい発見はなかった。ところが、思わぬところで目が止まった。注文方法の説明である。
杉原さんは指値での注文が一般的と説明、試してみることにした
本書では成行と指値について触れている。僕は単元未満株(S株)から投資を始めたこともあり、成行注文しか使っていなかった。弐億貯男さんも中長期投資ではどちらでも問題ないと説明しており、特に気にしていなかった。しかし、杉原さんは指値での注文が一般的と説明。気になってネットで調べてみると、確かに成行は初心者向けといった意見が見受けられる。試しに指値注文を使ってみることにした。
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指値は自分でコントロールしている感覚、基本だが大きな発見だった
実際にやってみると確かに違う。思わぬ高値で約定してしまうようなことがなくなり、冷静な取引ができるようになった。損切りの際に約定できないデメリットはあったが、それでも自分でコントロールしている感覚が強まった。基本中の基本なのかもしれないが、僕には大きな発見だった。
杉原さんが提唱する売却ルールの数字は、経験の裏付けがあると感じた
さらに杉原さんは売却ルールについても触れている。長期投資では30%、通常時は15%で損切りするという。これまでは損切りラインは不要と考えていた。だが、気になったので過去の取引履歴を見直してみた。もっとも成功したのは三菱化工機(6331)で、損益率は約12%だった。杉原さんの数字には経験の裏付けがあると感じた。
指値の活用は「損小利大」に一歩近づけたか、株式投資は奥が深い
今回、もっとも影響を受けたのは指値の重要性である。僕のような初心者でも注文方法ひとつでリスクを減らせることを学んだ。弐億貯男さんが力説する「損小利大」に、少しだけ近づけた気がした。株式投資は本当に奥が深い。まだまだ改善の余地はあるが、こうして少しずつ経験を積み上げていくしかない。次はどんな気付きに出会えるだろうか…。


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